当ブログにアクセスしてくださり、ありがとうございます!

私は24卒でプライム市場に上場している食品メーカーに入社した新入社員です。

そんな入社したばかりの鮮度の高い就活で有効な情報を発信し、これから就活を迎える学生や現在就活に励んでいらっしゃる方々のお力になれればなと思っております!

今回は「味の素(株)の企業研究」となっております。私が就活生の頃に行った企業研究を基にしておりますので、志望度によっては浅い企業研究になっていることもございます。この情報を参考にしてご自身でも再度企業研究を行ってください。※情報はできるだけ最新の情報を扱うように心掛けております。

また私が「食品業界」希望だったため、「食品業界」の企業研究が多くなってしまいますが、ご理解の程よろしくお願いいたします。

では「味の素(株)」の企業研究を始めましょう!

求める人物像(全職種共通)

「味の素グループWayに共感し、チャレンジに前向きな、ASVを体現できる人財」

ASVとは、「Ajinomoto Group Creating Shared Value」を略した言葉だそうです。簡単に意味を解釈しておくと、「自社が展開する事業を通して社会問題に取り組むことで社会的価値を創造し、その結果として経済的価値も創造する」ということです。

近年の消費者の傾向としては「健康志向」が高まっております。しかし「食」に対して消費者はやはり「美味しい」を求めているものです。しかし「美味しい」ばかりを求めすぎると「健康」から遠ざかってしまうことも多くなる…このような社会問題に対して「味の素」は積極的に取り組んでいるように感じます。「味の素」のホームページを見ていると「食と健康」というページがございました。そのページでは「味の素」独自のアレンジレシピやダイエットレシピ、健康的な食べ物の紹介などなど、本当にたくさんのコラムがございます。自社商品を用いたアレンジレシピの紹介は食品メーカーのホームページではよく見ることですが、ここまで「健康」に対しての情報を共有している企業ホームページはなかなかございません。”食品メーカーの雄”としての使命をしっかり理解されているかなりの優良企業だと感じます。

職種別要項

・R&D

:主な業務内容は「研究、製品開発、技術開発・企画、エンジニアリング 他」となっております。50~60名採用予定。初任給は博士卒/320,000円、修士卒/271,000円、学士卒/259,000円(2024年4月時点)となっております。初年度の配属先は国内の事業所もしくは研究所となっておりますが、将来的には国内外問わず転勤の可能性あり。年間休日は124日で、初年度有給休暇日数は17日と他企業に比べて休みが取れる日が多く、従業員のプライベートの確保もしっかり行っておりますね。

・生産

:主な業務内容は「製造・運転」、「工場エンジニアリング」、「品質管理」となっております。30~35名採用予定。初任給は修士卒/271,000円、学士卒/259,000円、高専卒/232,000円、高校卒/225,000円(2024年4月時点)となっております。初年度の配属先は国内の事業所もしくは研究所となっておりますが、将来的には国内外問わず転勤の可能性あり。年間休日は124日で、初年度有給休暇日数は17日。

・Sales/Business

:主な業務内容は「国内営業・海外営業・営業企画・商品開発」となっております。Salesは50~60名採用予定、Businessは若干名採用予定となっております。初任給は博士卒/320,000円、修士卒/271,000円、学士卒/259,000円(2024年4月時点)となっております。初年度の配属先は国内の事業所もしくは研究所となっておりますが、将来的には国内外問わず転勤の可能性あり。年間休日は124日で、初年度有給休暇日数は17日。またSalesの方は入社までに普通自動車免許(AT可)を取得していただく必要がございます。

・財務・経理

:主な業務内容は「グループ視点での資金調達や投資・融資、財務面でのリスク管理や味の素グループの入出金から為替の管理など、味の素グループが事業成長していくための財務面を支える」となっております。採用予定人数は若干名となっております。初任給や年間休日は他職種と同じでありますが、財務や経理系に初年度から希望するためには「日商簿記検定二級以上」などの資格を取っておかないと太刀打ちできないと思われます。

・法務

:主な業務内容は「日常的な法務相談から、M&A・新事業創出の法的支援まで、課題解決やプロジェクトを推進しています。また、株主総会・取締役会の運営、グローバルなリスク対応、コンプライアンスの推進、更に、株主優待や個人株主イベントの企画運営も担当しています。 これらを通じて、味の素グループの健全で持続的な成長と企業価値の向上を実現しています。」となっております。採用予定人数は若干名で、初任給や年間休日は他職種と同じ条件でありますが、「財務・経理」同様、「法務」を希望する場合もそれに適した資格を取得しておく必要があると思われます。

・知的財産

:主な業務内容は「・自社の特許や商標などの知的財産の保護・活用・他者の知的財産権のクリアランス・知的財産に関する契約や訴訟の対応・知的財産教育の実施 など」となっております。採用予定人数は若干名で、初任給や年間休日は他職種と同じ条件であります。また「25卒では、「4つの成長領域の内の主に「ヘルスケア」への親和性が高い生物系、農学系、生物工学系のバイオテクノロジーに関する専門性を持ち、研究経験のある方」を対象に募集をさせていただきます」との記載がされております。この観点からも「健康」に対しての想いが見えますね。

・デジタル・情報システム

:主な業務内容は「営業・マーケティング・生産・研究開発などのビジネスドメインの知識、デジタル技術/データ活用を通じて、ビジネスの高度化や新規ビジネス導入支援を行います。」「味の素グループのDX推進を支えるIT基盤やアプリケーションの企画・設計・運用を行い、お客さまと社会に向けた価値創出を強力に支えます。」となっております。採用予定人数は若干名で、初任給や年間休日は他職種と同じ条件であります。また「データサイエンス」に注力しているので、それに携わっている方が優遇されそうですね。

・サステナビリティ情報開示

:主な業務内容は「味の素グループのサステナビリティに関する情報開示業務」となっております。採用予定人数は若干名で、初任給や年間休日は他職種と同じ条件であります。

・クリエイティブ

:主な業務内容は「・国内外ブランドの主担当として商品企画、ブランドコンセプト、パッケージデザインから広告コミュニケーションまで一貫したクリエイティブのディレクション・企業広告、ブランド横断施策や、ファン作り、ブランディングに関連する企画、制作ディレクション・TVCMなどマス広告から、PR、各種デジタルメディアに応じたクリエイティブの企画、制作ディレクション・クリエイティブ向上に資する先端手法の導入、効果検証トライアル、各種クリエイティブテーマの調査、研究」となっております。採用予定人数は若干名で、初任給や年間休日は他職種と同じ条件であります。

・新規事業開発

:主な業務内容は「主に「0→1」ステージ※1、「1→10」ステージ※2における事業開発と事業運営を担当業務で日常的に英語を使用します。※1: アイデア創出、市場・顧客調査、ビジネスモデル構築、事業計画策定、PoC等を通して事業構想をまとめるステージ(Customer Problem Fit, Problem Solution Fitの検証)。※2:事業構想の検証を進め、成長可能な事業に仕立てるステージ(Solution Product Fit, Product Market Fitの確立)」となっております。採用予定人数は若干名で、初任給や年間休日は他職種と同じ条件であります。

「味の素」が掲げる想い

「2030年までに10億人の健康寿命を延ばす。それが今の私たちの目標です。」という想いを掲げております。やはり「食」を提供する企業として「健康」という「社会問題」に対する取り組みはかなりこだわっていることがうかがえます。そして注目していただきたいのが、”10億人”という数字の意味です。これに関してはぜひご自分で考えていただきたいです。味の素も適当に”10億人”という数字を掲げたわけではないと思います。”2030年までに”という具体的な期間も設けていますからね。これを考えることで「食品業界」に対する業界研究となる可能性もありますので、じっくりと考えてみてください。

またパーパス(志)として、「アミノサイエンス®で人・社会・地球のWell-beingに貢献します。」という想いも掲げております。”アミノサイエンス”に関しては後で少しだけ触れますが、どのようなものなのかはご自身で調べ上げてください。

事業割合

「食品事業」で約7割、「アミノサイエンス事業」で約3割を占めております。「食品事業」では誰もが認識しており、社名でもあるうま味調味料の「味の素」や「クノールカップスープシリーズ」、「Cook Doシリーズ」などなど、国内では圧倒的なブランド力と商品開発力、マーケティング力を誇っております。また海外事業では現地の「食文化」に合わせた風味調味料を展開しております。「食品事業」では既存商品が深く根付いており、今後大きく崩れないことが見込まれているので、おそらく「アミノサイエンス事業」に注力をしたいと思われます。「アミノサイエンス事業」に関しては企業説明会などをうまく活用して正確な情報などを収集してください。

以上で「味の素(株)」の企業研究を終わりますが、ここにある情報だけでは不十分なこともあると思います。特に「アミノサイエンス事業」に関してはあまり触れておりません。これに関しては”宿題”という形でご自身で取り組んでいただきたいと思います。また「味の素(株)」を志望していない方もこのような企業研究を参考にして進めていただくと段々と理解できるようになります。大切なのは「数字の解釈」だと考えております。”なぜ”この数字なのか、”なぜ~なのか”ということを考えながら企業研究を進めてください頑張ってください!!