当ブログにアクセスしてくださり、ありがとうございます!
私は24卒でプライム市場に上場している食品メーカーに入社した新入社員です。
そんな入社したばかりの鮮度の高い就活で有効な情報を発信し、これから就活を迎える学生や現在就活に励んでいらっしゃる方々のお力になれればなと思っております!
今回は「食品業界」についてお話をさせていただきます。
先にも紹介させていただきました通り、私は現在「食品業界」に携わっております。就活でも「食品業界」、とりわけ「食品メーカー」ばかりを見ておりました。そこで就活中にどのような業界分析をしたのかを今回少し紹介させていただきますが、業界研究のやり方は十人十色です。ぜひこのブログを見た後にご自身でも業界研究をしっかり行ってください。
業界研究・企業研究とは? | 就活日記 (syusyoku-sinnsotu.com)
まずは食品業界の基本構造を理解していただきたいです。
こちらが「食品業界」の基本構造となっております。以下でそれぞれがどのような役割を担っているのかを説明いたします。
Contents
①食品メーカーの役割
食品メーカーの役割は読んで字のごとく、「食品を製造すること」です。食品メーカー各社はこれらの製造した商品を「小売業者」に買ってもらうことで商売が成り立っています。なので食品メーカー各社は自社が持つ製造技術を最大限に活用し、競合他社との差別化を図ることで優位性を誇示し、「小売業者」へアピールをします。しかし上記の図を見てもらうと「食品メーカー→小売業者」ではなく、「食品メーカー→卸売業者=食品商社」になっております。実は「食品メーカー」と「小売業者」の間には「卸売業者」が入っているのです。「食品メーカー→卸売業者」のベクトルの意味は「リベート」と言われる”手数料”を支払っているという意味です。逆に食品メーカーは卸売業者に商品を託し、小売業者まで商品を届けてもらったり、商品を保管したりしてもらっています。また小売業者から納品の依頼を受け、商品を卸売業者に託し、納品額を受け取ります。厳密に説明すると説明不足ですが大まかな流れを掴めば、就活では問題ないので大まかな流れを理解しておいてください。
②卸売業者の役割
卸売業者の役割を簡単に表すと、「食品メーカーと小売業者の架け橋」です。「食品メーカーの役割」でも説明した通り、卸売業者は食品メーカーから受けた商品を小売業者へ渡す役割を担っており、また「保管」の役割も担っております。もしも卸売業界へ志望されている方は「物流」と「商流」の理解をしっかりとしておいてください。先ほども説明しましたが、卸売業者は食品メーカーから受け取る「リベート料」が大きな財源となっていますが、大手の卸売業者はPB(プライベートブランド)商品を展開し、そこからも利益を得ております。また「食品展示会」を開催するのも卸売業者であり、食品メーカーはそこに出店するにあたり出店料を卸売業者に支払うため、そのようなお金も財源となります。
③小売業者の役割
小売業者の役割は言わずもがな、「商品を多くのお客様(エンドユーザー)に届けること」です。ここでいう商品とは、食品メーカーが製造したNB(ナショナルブランド)商品やPB商品、また留型商品というものも小売店によっては存在します。留型商品とは簡単に表すと、「NB商品とPB商品の間に位置づけされる商品」であります。具体的に言うと、ある食品メーカーがA社(小売業者)のためだけに製造する商品があり、その商品はA社以外の小売店では販売されていません。この商品は食品メーカーが製造するため、NB商品でありますが、A社のみでしか取り扱いがないためPB商品のような性質も併せ持っています。小売業者は「売上(販売価格)-費用(仕入額)」で利益を生み出し、商売が成り立っています。
今回はPart1ということでざっくりとした基本構造でありましたが、以上となります。この基本構造に自分で研究した内容を付け加えていってみてください。業界に対してさらなる理解ができると思います。複雑なことも多く、理解しにくいこともあると思いますが、企業説明会などもうまく活用しながら、しっかりと理解できている状態でエントリーをしていただきたいと思っております。頑張ってください!!