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私は24卒でプライム市場に上場している食品メーカーに入社した新入社員です。

そんな入社したばかりの鮮度の高い就活で有効な情報を発信し、これから就活を迎える学生や現在就活に励んでいらっしゃる方々のお力になれればなと思っております!

今回は「食品業界が現在抱える課題」についてお話させていただきます。

この課題を理解することは「食品業界」を希望する就活生や現在「食品業界」で活躍されている社会人の方々にとって重要なことです。特にこれから「食品業界」を希望する就活生は面接やエントリーシートでは必ずと言っていいほど問われる質問項目となっております。入社前からこれらの課題を当事者意識を持つことは必須ですので理解を深めてくださいね。業界研究にもなります。

値上げ

まずは「値上げ」についてです。現在「食品」は原材料の高騰によって様々な品目で「値上げ」が余儀なくされております。正直「値上げ」自体は「食品業界」に限ったことではありませんが、「衣・食・住」と表現されるように「食」は人々に最も身近な必要なことであり、その「食」が手に入れにくくなっております。正直この課題を「食品業界」だけで解決することはかなり困難なことだと思います。「実質賃金」や「景気」などが関わってくる以上、間違えなく「食品業界」だけでの課題ではありません。後述いたしますが、「食」も限りのある”資源”であることや「健康志向」などの観点から”代替食”が台頭してきております。「値上がり」の観点からも”代替食”はかなり有効な解決策だと思いますが、消費者が求めているのは本当にこの解決策なのかと問われるとそうではない気がします。例えばお肉の代わりに大豆を使う”代替肉”がございますが、私はあまり”代替肉”が好きではありません。そうも言ってられないかもしれませんが、やはり食事は美味しく食べてなんぼだと思ってしまうのです。”食べられる”ではなく、”食べたい”と感じるかどうかが大切だと思います。やはりこう考えると食品メーカーの技術が問われる課題だと感じます。原材料高騰の課題と”食べたい”「食」を追求できるかどうかが大切だと思います。これから「食品業界」を希望する就活生はぜひこの課題に対する解決策をあなたなりの意見で面接官に提示してみてください。

健康志向

近年この「健康志向」が消費者のなかで高まっていることだと「食品業界」に携わっている人間として感じます。「2024年上半期に最も流行となった食べ物」で1位となった「アサイーボウル」もその傾向を反映していると思います。同様に「グリークヨーグルト」も同じ類だと思います。一般のスーパーでも「カロリーオフ」や「栄養食」、「特保」などが目立つようになってきました。先述した”代替食”も同様ですね。実はある調査機関による調査では消費者が”自覚”している以上に「健康志向」が高まっていることが結果として出ております。つまり”潜在的ニーズ”が「健康」なのです。これまでと同様の「食」しか展開できない企業や技術を保有していない企業はこれから崩れる可能性は高いと思います。企業選びの際の一つの指標として掲げておいてください。

フードロス

私はこの問題を最も重要視しないといけないと思います。特に現在「食品業界」に携わる方々に対してです。あえてここで食品業界の現状を暴露します。「フードロス」を最も垂れ流しているのは一般消費者ではなく「食品業界」だと思います。「食品業界」のどの企業ホームページを見ても「フードロス」の取り組みに関するページがございます。しかし内情は異なります。「試食会」や「試飲会」などが毎週、毎日開催されるのが「食品業界」です。それも膨大な量を試食・試飲します。しかしおそらく7.8割は廃棄となっているでしょう。それほど「フードロス」に対して何も思っていません。私のような新入社員はそのようなことに違和感を抱いておりますが、2年目になるともう”染まって”います。その課題を一般消費者に”押し付けている”のです。このブログを読んでくださっている就活生はこの問題を面接の場で吐き出していただきたいです。そして「逆質問」などに際に問い詰めてください。正直そこまでのことができる方でないと「食品業界」に携わってはいけないと思っております。それほど深刻な課題なのです。現在「フードバンク」などの機関や団体が多く存在しております。個人としても消費しきれないと感じた場合は持って行ってあげてください。わずかな食品でも救える命は多くございます。よろしくお願いいたします。